これだからクライマーは…

すいません、グータッチしてもらっていいですか?

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怪我の記録:右下腿骨折(脛骨・腓骨骨折)

2017年05月03日の御岳ボルダリングの際、
しつこくトライしてきた「遼エゴイスト」のフォール時に受傷した記録。
これからもクライミングを楽しく続ける為に、自戒を込めて。

【受傷の原因】
自分が危険なポイントと理解している箇所へのマット配置確認忘れ。
⇒完登への固執と、長い期間トライしてきた慢心から、安全管理の意識が希薄となっていた。

【対策も含めた今後】
マット確認の徹底。
今回の経験を前向きに捉えて、せめて身の回りでは率先して取り組みたい。

下地という意味で、自分の想定するフォール位置とマット配置が符号していることを確認する。
想定フォール位置を絞り込めない場合、「降りられるクライミング」の意識で取り組む。

その場の雰囲気で「急いでトライしなければ」という意識が生まれてしまうケースもあるが、
こうなったら、その日はトライしないぐらいの意識で。

【トライ~受傷】
リップ手前のカチ取りからの左足上げの際にスリップしてフォール。
この場合、背面の岩と岩の隙間あたりに落ちることになるので、
フォールと同時に下地を確認して着地体勢を取る意識だったが、マットが無かった。

「頭・背中・腰を打ってはいけない」という意識から右足は半ば捨てる意識で着地。
インパクトの瞬間までハッキリと記憶していないが、「バキッ」という乾いた音。
右足は完全に折れて有り得ない方向に曲がっていた。

慌てて真っ直ぐになるよう手で直すものの、ぐらぐらで身動きが取れない。
そのまま激痛に悶絶する始末。居合わせたクライマーの方々に助けて頂き、
道端への退避・応急処置・荷物のパッキング・救急への連絡をして頂いた。
⇒感謝しても、しきれません…

【受傷~病院搬送】
救急隊の方々に搬送して頂くのだが、
「足を真っすぐにしないと担架に乗れない」
「猛烈に痛いけど、足を引っ張って伸ばして添え木を当てます」

骨折時の初期治療にあたる「徒手整復」と呼ばれるものだそうですが、
バキバキに折れている足をグイグイと引っ張って頂き、只々絶叫あるのみ。

救急車の中にいるころから、とんでもなく痛んできて意識がハッキリしなくなってくる。
青梅市にある「高木病院」に搬送されるころには、お医者さんが喋っていることがよく分からなかった。
兎に角レントゲン撮影とのことだが、撮影台に移るのにも4~5人がかり。
骨がほんの少しでもズレるだけで悲鳴を挙げる始末。

レントゲン撮影の結果、脛骨が真ん中あたりで一か所と腓骨が二か所骨折していることが判明。
また骨の転移(ズレのこと)も大きくオーバーラップもしているため、酷く腫れてしまうとのこと…

女医さん「よし!引っ張るからね~痛いよ~」
骨折時の初期治療にあた)ry
「ガンバって!」と励ましてくれる看護師さんのブ厚い手を握り締めて絶叫。
どれほど引っ張られたか分からないが「カコッ」と唐突に楽になる瞬間が。
そのまま固定することで、どうにか人の話を聞けるくらいの痛みに。
地元近くの病院に転院することも選択肢に挙がったが、このまま入院させて頂くことに。

駆けつけてくれた親には感謝以外の言葉が見つかりません…

【入院(手術前)】
初めての入院生活。基本的にベッド寝たきりで、トイレの時のみ車椅子で離床するだけ。
とはいえ、四六時中痛いうえに38度近い熱が出っ放しなので、何も出来ない。
夜は特に痛んだように記憶しており、基本的に毎晩座薬を入れてもらう。座薬初体験。
添え木で固定しているとはいえ、ちょっとしたことで骨がズレて痛むので、寝返りもうてない。

車椅子に乗るのも看護師さんに足を支えて頂き、便座に移るのも看護師さんに足を支えて頂き。
「不自由」というものを、身をもって体感。
こんな状況でも早速リハビリ?として右足の指をピコピコ動かすようにとのこと。

ベッドの上で大人しくしているってのは、どうしてもネガティブな思考に陥りがちだったが、
頂戴した応援メッセージや、お見舞いに駆けつけてくれた友人との会話がとても嬉しかった。
本当に感謝しております!

【手術】
連休の真っ最中ということもあり、手術の日取りは少々先の5/9となった。
全身麻酔と半身麻酔を併用する手術で、術後の痛みをケアするために硬膜外麻酔も使うことに。
脛骨に対しては膝から切開して、髄内釘と呼ばれるチタン製?の棒を入れて上下ネジ止めで骨を固定し、
腓骨に対しては踝の上あたりから切開して折れた骨を良い位置に戻してから、
同上のワイヤーを入れて骨を固定するものとなる。といった手術内容でした。

手術を受ける身としては、手術台の上で意識を失い、気が付いたら全て終わってましたけど。
そして尿道カテーテル初体験。抜くときの痛み、というか不快感ったらないよね。

【入院(手術後)~退院】
手術直後から数日は痛みや熱もぶり返す感じで辛かったが、その後は断然と楽になった印象。
先生曰く「かなり良い固定が出来た」らしく、すぐリハビリを始めましょうとのこと。
(会社都合で診断書を書いてもらったら全治3か月…全治って、どの状態を指すんだろうか…)

動かないせいで固まってしまった膝、足首の可動域を取り戻していくリハビリ。
自分の力では全くといっていいぐらい曲がらない関節に軽く絶望するが、
スパルタなリハビリの先生が痛みと引き換えに絶望を取り払ってくれた。
「どんどん曲げていけ」とのこと。は、はいですぅ…

車椅子の乗り移り・トイレが自力で出来るようになり、少し自由を取り戻した気がした。
熱や腫れも収まりつつあり松葉杖の扱いも覚えたころに、そろそろ退院を検討して下さいと
連日仰られるので退院の日取りを相談すると、とんとん拍子で話が進み5/18に退院することとなりました。

【退院】
約2週間ぶりに娑婆の空気を満喫したかと思ったのもつかの間、
両松葉の右足荷重無では自分の世話するにも一苦労という現実。
結局家に引き籠ってリハビリするくらいしか出来ることがありませんでしたとさ。

【術後約2週間の診察】
受付を済ませてから3時間程待機し、ようやく診察。うえぇ。
取り合えず固定はズレておらず、順当な経過であるとのこと。
右足に体重の50%を荷重していきましょうとなりました。

今後は骨のくっつき待ちだが、太い脛骨は骨癒合が遅れがちな部位である上に、
骨の隙間が大きいので経過が芳しくないようでは、超音波治療も視野に入れるとか。
また、親指に痺れが残っているのもよろしくないので注意していくポイントだそうで。

手術創を止めていたホチキスをチクチクと抜いてもらい終了。
リハビリルームでは右足に荷重する感覚を練習をしてきました。

日常生活も幾らか過ごしやすくなり、家の周囲を歩く練習を追加。
ジーンと痛むが、適度な痛みが刺激となって骨癒合を進めるとかなんとか。ぐぬぬ。
しかし日ごとに足は良くなっていく実感があったのが嬉しかった。

【術後約4週間の診察】
本日も3時間待機して診察。これは診察日は一日休を取らないと無理だ…
レントゲン写真では目立った変化はないが、この時点ではこんなものらしい。
今後の注意点も前回と同様、指の痺れと脛骨の骨癒合。
屋内では杖なし全荷重、屋外では片松葉の75%荷重していきましょうとなりました。

素晴らしい自由度…かなり狭い歩幅で、歩くとジクジク痛むのはあるけれど
歩けるようになりつつあるのが嬉しい限りでございました。
この診察を以て、仕事にもようやく復帰しました。
(クライミングは…7月以降かなぁ…でも、トップロープなら…)

【術後約8週間の診察】
一歩一歩ごとに歩くことを躊躇うレベルの痛みがあることもあったりしたが、
日ごとに痛みの程度は小さくなっているように感じる。
折れた箇所もそうだが、とにかく膝と足首の痛みが付きまとう。

診察では「骨癒合が遷延気味」とのこと。残念ながら遅れているようで。
三週間後にCT検査を追加して、それでもダメなら超音波治療を始めることに。ぐぬぅ。

【術後約11週間の診察】
やはり歩くたびに膝と足首にズキズキという痛み。
リハビリの先生にも相談しているが、何とも原因がイマイチ…ストレッチや筋トレで様子を見ていく感じ。
日常生活では、松葉杖は手放せず階段の下りには特に四苦八苦する有様。

診察では「骨癒合が遷延」とのことで、現時点では10%程度の癒合っぷり…ぐぬぬ!
超音波治療を導入しましょ~ね~ということに相成りまして。これは先が長そうな予感。

【術後約12週間の診察】
「難治性骨折」となり超音波治療を自宅で行うため、受傷部位にマッキーで印をつける。
その後、SIGMAX社が取り扱う「アクセラス」なる機械の説明を受ける。
1日1回20分の治療を根気よく続けることに。

骨の回復具合はなかなかにイマイチだが、リハビリのほうは良い兆候が見えつつあるとか。
まず悩ましかった膝の痛みがほとんどでなくなった。今後はスクワットを中心に筋力を戻していく方針に。
あぁ…階段を普通に下れるようになるのはいつになるのか。

【術後約16週間の診察】
毎晩自宅でせっせと超音波治療を続けて臨んだ診察。
治療自体は痛みなどの不快感は一切なく、ただ手間がかかるだけのものって感じ。
その甲斐あってか、脛骨に明らかな癒合の兆候が見られるとのこと。

ようやっと一安心…このまま治療を続けていきましょうと。
運動も水泳ならOKというお言葉を賜り、気持ちは有頂天。
(しかし抜釘見込みは術後18か月~24か月じゃね?という…)

【術後約22週間の診察】
脛骨のほうはかなり癒合が進み、骨折線が少しずつ埋まり始めてきた。
しかし腓骨のほうがイマイチな様子で、まだまだパッキリと折れている状態。
「脛骨の癒合&安定に伴って回復してくる」らしいので、今後とも超音波継続で。

日常生活では、松葉杖を卒業したものの一歩一歩毎にズキズキと痛む。
以前は脛骨の痛みを感じていたが、今は腓骨側がズキズキ。折れているから当たり前なんだけど。

しかし…だがしかし。ついにようやく、クライミングの許可が出たのであります。
着地などの衝撃や、足首を大きく稼働させる動きはNGという制約はあるものの、圧倒的歓喜。
久しぶりのホールドはやっぱりザラザラだったけど、もう感無量でした。

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-5 Comments

608(泥船船長) says..."お大事にしてください。"
ムサシ様

たまにブログ拝見させていただいていました。
髄内釘入れたとのことなので気になりましたので書き込みます。

私も30年くらい前に左足に髄内釘入れて骨折を治したことがあります。
個人の自由なので絶対にやめた方が良いとは言いませんが
髄内釘抜いてからのクライミングをお勧めします。
万が一髄内釘が入ったまま再度同じような受傷をすると骨が砕けますし
髄内釘を抜くのに一苦労します。
私は当時バイクで受傷し処置しましたが、先生に上記の話をされました。

とはいえ自分はやはり若さからか結局バイクに復帰してレース続けていたので何とも言えませんが(爆)
髄内釘を抜いてからの安心した気持ちは今でも忘れられません。
ちなみに病院で「くださいな」というと抜いた髄内釘はくれますよ(笑)
いまだに自宅の机の引き出しに入ってます。

とにかくクライミング復帰されるのなら慎重にしてくださいませ。
2017.06.07 15:26 | URL | #nHeIJZvg [edit]
泥船船長あるいは608 says..."ご復帰おめでとうございます。"
お医者様から許可が出てホールド触られたのとのこと。
復帰の第一歩?クライミングだから一手?は喜んだことと思います。
これから元のクライミングができるようになるまでもう少しかかるでしょうが
どうかお気をつけて! 
ガンバ!
2017.10.24 07:33 | URL | #nHeIJZvg [edit]
ムサシ says..."Re: ご復帰おめでとうございます。"
608(泥船船長)様

とてつもなく返信が遅れて申し訳ありません。
暖かい御言葉、ありがとうございます!
まだまだ右足はホールドに乗せているだけに近いような使い方が精いっぱいですが…
取りあえずジムクライミングに復帰するところまでこぎつけましたw

まだまだ油断ならない状況ではありますので、
決して無茶をしないように細々と回復に努めます。
2017.10.31 22:27 | URL | #- [edit]
608(泥船船長) says..."復帰がんばってください!"
ムサシ様
写真からするとお若い方だと思っています。
若い人は怪我の治りも早いので無茶しなければぐんぐん回復しますよ!

自分は19歳っで手術。癒合が遅く苦労しましたが20歳で抜きました。
もう30年近く前ですが、手術時の影響で膝付近の一部が感覚ありません。
いまだに靴底の減りは左右で違いもあります。
怪我したほうの足の筋肉が少なく、なんとなくぽっちゃりしてますね。
しかし日常生活、仕事、クライミングなどに影響はありません。

外科や整骨の先生たちに聞くと失敗していなければ
7年もすると骨としてはまったくと言ってよいほど元通りになるそうです。

それよりも、関節が固まったりするほうが厄介らしいです。
稼動域の減少による行動の制限出てしまったり、筋力低下によるバランスのずれ
そのアタリはしっかりとリハビリに精を出してがんばってください。

自分は今年の冬は笠間のボルダーにかよってみようかな?と思っています。
ムサシさんと違い、自分は5Qが精一杯なので
低グレードをコツコツと攻めてみたいと思っています。
御岳にも行ってみたいですが、自分の仲間は皆ムサシ様のように
段など撃つ人たちなので・・・

いつか岩場でご一緒する機会ががあればよろしくお願いしますw
又、自分のつたない備忘録に遊びに来ていただきありがとうございます。
それでは。
2017.11.01 16:20 | URL | #nHeIJZvg [edit]
ムサシ says..."Re: 復帰がんばってください!"
608(泥船船長)様

30歳を過ぎてますので、若いというには少々無理がある年齢かも知れませんが…
自分の感覚としては無茶せず、ほどほどの痛みの範囲でクライミングを再開しているつもりですが、
骨の回復に影響のない範疇でやれているのかってところが少々不安ではありますね。
次回の診察で悪化していないことを祈りつつの再開ですw

手術した膝付近の感覚ですが、やはり失ったままですか。
そんなに実害はないかな~とも思いますが、足指に残る痺れのほうが気になります。
クライミングに影響なければ良いのですが…このへんもお医者様に相談してみます。

完全回復まで7年ですか…随分と先ですが、気長に構えるしかありませんねw
まずは骨の癒合を目指してジムでのボルダリングを再開できるようになりたいです。
(リードは一人で気楽に…とはいかない部分もありますので)
足首や膝の可動域については、左足とほぼ同じぐらいまで戻せているらしいので、この点は少し安心ですかね。
しかし、股関節は確実に固くなってしまった印象です…ここのストレッチを積極的にできるようになりたいです。

笠間ボルダー、とても好きなエリアです。
まだまだ課題が残ってますので、早く復帰したいですね。

自分の精一杯に挑戦していることが大切だと思います。
グレードの追求も素敵ですが、時に苦しくなることもありますので…
「クライミングを楽しんでいるぞ!」と笑っていられるクライマーになりたいですw

こちらこそ岩場でお会いしたさいには何卒セッションをば。
2017.11.03 07:29 | URL | #- [edit]

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